This is Music is this !?(仮

2004-08-28中村照夫グループ「ユニコーン」73年

ユニコーンの裏

Three Blind Mice、2枚目。

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中村照夫グループ「ユニコーン」TBM-CD1818*1

73年5月18日、6月8日ニューヨーク録音。アナログ原盤はTBM-18。

リズムとフロントに着目すると基本的には3つのセット。()内は対応トラック。

  1. スティーヴ・グロスマンss,ts/ジョージ・ケイブルスep/中村照夫eb/レニー・ホワイトds(1)
  2. スティーヴ・グロスマンss,ts/ヒューバート・イーヴスIIIp,ep/中村照夫b,eb/アル・ムザーンds(2,3,4)
  3. スティーヴ・グロスマンss,ts/チャールズ・サリヴァンtp/ジョージ・ケイブルスep/ジョン・ミラーp/中村照夫b,eb/レニー・ホワイトds(5,6)

で、6曲中1曲を除き岸田恵二percが参加し、アルヴァン・バンconga(4曲)、ロナルド・ジャクソン*2perc(1曲)、サンディーヒューウィットvo(2曲)。2曲あるファンク曲だけ中村はebを弾いてる。

ニューヨークで主に活動していた中村照夫の初リーダー作で、ファンク/ブラック・コンテンポラリーの要素がある一方で、ジャズ的なインタープレイの要素やモーダルなストレート・ジャズも大きく占めてる。半々というよりジャズが多い。有名な盤。

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中村作の1曲目、イーヴス作の4曲目はレアグルーヴとしてもとりざたされてるファンク曲。73年の日本人の録音としては驚く。というよりニューヨークの当時がこう、ということなんでしょう。同時期のウェザー・リポートみたいにファンキーで、1曲目のグロスマンssはかなりゴニョゴニョしててらしいソロ。レニー・ホワイトのソロもよかった。イーヴス作の2曲目はなんというかスピリチュアルでリリカルな曲。ジャズっぽくないヴォーカルとかはいってよくわからん。

で、ああクロスオーヴァーなのね、と思ってると、3曲目にいきなりコルトレーンハードバップ期の「Some Other Blues」とか無邪気にやっちゃうのが面白い。イーヴスのエレピはドラマチックでファンキー素晴らしいグロスマンtsもかなりいいな。それにしてもムザーンの手数…

4曲目はヴォーカル入りで始まるグルーヴ曲。しかし菊地雅章「Susto」でもそうだが、ファンキーな曲にグロスマンのソロって嵌る。ずっぽりと。

5曲目グロスマン作「New Moon*3と、6曲目はモーダルなストレート・ジャズ。曲風は全然違うけど。オリエンタルvsラテンというか。5曲目のtp面白い。6曲目のグロスマンのソロの盛り上がりにあわせて、混沌となっていくあたりもゾクっと。

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レアグルーヴ的な部分より、グロスマンをはじめとしてミュージシャンの好演に耳がいきます。何度も聴くであろう良作。昨日の「STEP!」の録音とほぼ同時期と考えると興味深いです。

*1http://www.tvz.com/TBM/shop/nakamura_t.htm

*2:Decoding Society結成前のRonald Shannon Jacksonかなぁ

*3日野元彦のグループの「流氷」の熱演以来この曲好きです