This is Music is this !?(仮

2004-08-30金井英人グループ「Q」71年

金井英人G「Q」

Three Blind Miceからのやつ、3枚目*1

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金井英人グループ「Q」TBM-CD1806*2

71年5月9,17日録音。アナログ原盤はTBM-6。

金井英人bのリーダー作。高柳昌行とともに60年代日本の新しいジャズの運動の中心だった金井英人だったわけで。自分には当時の状況について述べることなどまったこできやせんで。日本ジャズの生き証人ともいえる内田「Drジャズ」修氏による「Q」のライナーへのリンクを貼っておきます。

no title

現在の耳で聴いても前衛的。楽しくスウィングするとこはまったくないしブルースに咽ぶとこもない。全4曲のうち2曲を現代音楽作曲家が提供し、2曲を金井が作曲してる。各曲のパーソネルは以下。

  1. 峰厚介as/アラン・プラスキン*3as/鈴木雅通tp/原田忠幸bs/金井英人b/日野元彦ds
  2. 峰厚介as/アラン・プラスキンas/神田重陽xyl/金井英人b/日野元彦ds
  3. 金井英人b/山崎弘ds
  4. 高柳昌行g/小泉博fl/金井英人b/山崎弘ds

こういう音楽に言葉で対応できるほど、言葉がうまく使えないので、ただでろでろと思ったことを書く。

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1曲目は、TBMにもオーケストラ編成向けのジャズコンポジションでいろいろな録音を残している現代音楽作曲家の水野修孝のオリジナル曲。フリーフォームで始まり、重厚な4ビートになる。が、けっこうテーマはユーモラス(でもちょっと今のセンスからすると古い)。高校生で聴いたときに「ミンガスっぽいなー」とか思ったのを思い出した。浅はか>自分。2曲目の金井曲もそうだけど、峰asとプラスキンasのフリークトーンは混じるが、決してフリーではない絡み合いにけっこうドライブされる。

3曲目のbとdsのデュオをはさんで、4曲目は自分的にハイライト現代音楽作曲家の七ツ矢博資のオリジナルで、構造の部分より全員のフリー・インプロ部分に耳がいく。イン・チューンではない集団即興。インプロヴァイザーとしては高柳がやはり図抜けて聴こえる。

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60年代日本ジャズはほとんど知らない。でも70年代前半の高柳昌行や富樫雅彦佐藤允彦山下洋輔の録音を聴いてると、世界的にも独特な方向へ熟成されていたと感じることはできる。で、そうやって熟成されて独特なほうへいったときに、海外組が新しいリファレンスを輸入し、新しいものがばっと広まっていく、感じ。バークリー渡辺貞夫、菊地/日野皓正中村照夫、集団疎開の梅津和時/原田依幸とか。彼らがいって、帰ってくるまでの状況と後の状況をくらべると、すごく面白い*4。カンブリアの大爆発とか思い出すような。それが70年代に何回も起きてる感じ*5

71年にこの盤がリリースされたときの状況はどうだったのだろう。これは(失礼だが)残滓なのか。それとも伝統なのか。結論なしでお茶を濁す。

*1:ここまでベーシストのリーダー作ばかりだ。先日もTBMの鈴木勲を買ったな、そういや

*2http://www.tvz.com/TBM/shop/kanai.htm

*3:はじめて聴く。なんで録音に参加してるかは上記内田氏のライナーの最後を参照。ちなみにこのページ部分はディスクには記載されてない。Allmusic.comによるとリーダー作は04年に自身のトリオでの吹き込みがある模様だが、初リーダー作のTBMの録音は記載がない http://www.tvz.com/TBM/shop/alan.htm

*4:No New Yorkシーンに参加してたフリクションのレックとチコヒゲがいた東京と独特な関西シーンなんてきれいに比較できればいいんだけどフリクション東京でも音楽的には孤立してたと思う当時

*5:つまりロックポップスの洋楽邦楽の関係に近い感じの変化、じゃないか