This is Music is this !?(仮

2005-07-17益田幹夫「Trace」74年と峰厚介「Solid」75年

TBMの高柳New Directionのメールスでの録音がなかなか聴けてないもんで、先にこっちを。

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益田幹夫「Trace」UCCJ-9006

トレイス

1974年6月9,12日録音。パーソネルは、益田幹夫(p)、日野皓正(flh)、宮田英夫(fl)、植松孝夫(ts)、岡田勉(b)、日野元彦(ds)。

02年のEast Windのリイシューのひとつ。原盤EW-7004。

益田が25歳のときの初リーダー作で、当時は日野皓正カルテットレギュラーメンバーで、渡米する直前だったようだ。後年の非常にリラックスしたフュージョン系サウンドとは異なり、多様にジャズ。こういう益田の演奏はあまり聴いたことがなかったのでずいぶん驚いた。

1曲目「Pinnochio」と6曲目の日野皓正曲を除き、本人の作曲。で、そのショーター曲は自己紹介的なハードなピアノトリオ。2曲目は、ヒノテルのフリューゲルホーンを中心とした淡い色彩を描くように抑えたクールさで、60年代中盤のマイルス的。3曲目は一転、マッコイ的なアグレッシヴなピアノトリオ岡田日野元彦もすごい。驚いたのは、植松のテナーをフィーチャーした4曲目で、アーチー・シェップかリーブマンかといった趣きのスピリチュアル・ジャズ。面白い。5曲目は、宮田のフルートをフィーチャーして、たぶん、ジョーファレルに見立てて初期RTFか*1、ヒューバート・ロウズに見立ててマッコイ・グループかといった感じ。ラストは、ブルーでスロウなピアノトリオ

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峰厚介「Solid」UCCJ-9026

ソリッド

1975年10月29日銀座ヤマハホールでのライヴ録音。パーソネルは、峰厚介(ts,ss)、益田幹夫(Fender Rhodes,el-p,Yamaha Combo Organ)、望月英明(b)、倉田在秀(ds)。

解説がないので背景とかわからんのですが、峰も益田も75年に帰国したとき録音で、翌年には峰は「Sunshower」(益田参加だったはず)、益田は「Mickey's Mouth」とかクロスオーヴァー/ライト・ファンク/メロウ路線へいく前の段階の録音かと。

22分に渡る益田曲はフリーキーボードワウワウをかませたサックスから始まり、4分過ぎからファンクリズムR&B的なワンコード・グルーヴが支配して、峰が長尺なソロをとる。15分過ぎからリズムが8ビートになり、ますますR&B的にゴリゴリに。益田は電化マイルス的なオルガンに終始。2曲目は11分のリリカルなエレピに誘導されたミッドテンポ曲。ここでもワウサックスだが、少々煩い。益田のこれも長いローズソロ(途中でリズムが変わったりする)が素晴らしい。ベースソロのあと戻る。

ラストの11分の4ビートのスロウなブルージーなマッコイ・タイナー曲がハイライトだと思う。テナーをエフェクタなしで長時間歌いまくります。沁みる。7分過ぎからの益田のローズソロはここでも光る。

*1:ジョーファレルは思い出せなかった。訂正追記しますた