This is Music is this !?(仮

2005-12-262005年に買った新譜

また7月から放置しちゃいました。また年の瀬も押し迫ってきたので、昨年同様今年購入したジャズの新譜から、と思いましたが、また少なくて。全部記述してみようと思います。

しかし買い逃しているのも多い。少なくとも松風4「Private Notes」とヴィンセントアトミクスは買うつもりだったのになぜか店で手にとらなかった。

なお、今年も、旧譜については、ecrn award 2005のほうへアップしてもらいましたです。またところどころ間違ってますが気にしない。

http://www.fiberbit.net/user/ecrnaward/

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BOZO「DUENDE」EWE

津上研太(sax)/南博(p)/水谷浩章(b)/外山明(ds)。スロウ~ミディアム・テンポのオーソドクスな現代的なジャズ。空間が強調されて、モノトーンな、刺激は少ないが、緊張する。ベースが基本にある音楽ドラムが揺さぶる。津上のアルトの端正さ→つっかかりの落差は、けっこう聴き惚れてしまう。

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Kurt Rosenwinkel「Deep Song」Verve

Rosenwinkel(g,vo)/Joshua Redman(ts)/Brad Mehldau(p)/Larry Grenadier(b)/Jeff Ballard(ds)/Ali Jackson(ds)。ローゼンウィンケルの6枚目のリーダー作。巧いとしかいいようがない。メセニー風の音色で、親しみやすいメロディ自作も多い)、多様な楽曲。いまいちだなぁ、と思いながらも長いギターソロ自然と盛り上がってしまう自分。

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Larry Coryell, Victor Bailey, Lenny White「Electric」Chesky

ひさびさのコリエルのゴリゴリなエレキ・ギターということで期待してましたが、リズムとの噛み合いがあまりよくないしキレがないと思う。総じてジャム的で、語りつくし的ソロリズムからの仕掛けのカウンターの対比というのを、どうしても期待してしまう自分には、物足りなさすぎ。年齢なりにレイドバックしたブルースチューンが一番面白いってあたり。

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Tone Collector「Tone Collector」Jazzaway

Tony Malaby(ts)/Eivind Opsvik(b)/Jeff Davis(ds)。04年のライヴ録音のようです。フリーの領域に半身つっこんでる音楽だが、リズムを感じることができるし、曲の流れもある。ドラムベースが、がっしりと曲をつかんでいて、流れるように仕掛けも多く、その上でアーチー・シェップ的なオープンで豪快なマラビーの咆哮が突進する。素晴らしいというか、かっこええ。

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The Crimson Jazz TrioKing Crimson Songbook Volume One」Voiceprint

Jody Nordone(p)/Tim Landars(fretless bass guitar)/Ian Wallace(ds)。マッコイ的なピアノがけっこう聴かせるし、意外と面白い。とはいえ、クリムゾンの曲をやってるという以外は、普通なピアノトリオです。「クリムゾンキングの宮殿」に参加しているイアン・ウォーレス←間違いた。「アイランズ」期のドラマーであるイアン・ウォーレスが、当時のままなドラミングだったら、という期待をしてたんですが。

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大友良英Guitar Solo」doubtmusic

録音は04年10月。楽曲としてのエリントンや「Misty」、そしてオーネット音色の上でのデレク・ベイリーやヘンドリクス、高柳といったギタリストたち。音量のダイナミクスとは別に、センチメンタルな部分と殺伐とした部分との感情的なダイナミクスも大きい。

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SALT「86,90,91」Studio Wee

早川岳晴(b)/石渡明廣(g)/藤井信雄(ds)。86年のNo Trunksからの1stの復刻に、CD1枚分の90年と91年の未発表ライヴ音源。このライヴ音源ライヴ感が少ないけど)で聴ける単純な8ビートジャズの初期楽曲の深化ぶり(特に藤井)が楽しい

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東京サヴィヌルバッハVogue Africa "Naked"」EWE

坪口昌恭(key,computer)/菊地成孔(sax,CDJ)/Horacio "El Negro" Hernandez(ds)。編集されてない「Vogue Africa」の音源。Mのことは忘れておこうと思うくらい、オラシオの煽りが凄かったんだなと。8分目あたりから菊地成孔が吹き始める前後というのは、そんな感じ。TZB側とオラシオでどこまで決まりがあったのだろう。とはいえ、商品としては余計な感じではある。TVとかで1回だけ観る位でよかったかな。

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坪口昌恭「Vigrous」EWE/Body Electric

坪口昌恭(key)/Yosvany Terry Cabrera(ss,ts)/Micheal Rodorigues(tp)/Charles Flores(el-b,b)/Pedro Martinez(perc)/Horacio "El Negro" Hernandez(ds)。73から75年くらいのジャズロック的な楽曲があって、その感覚の根拠は、グロスマンみたいなサックスと、リズムの前のめり感覚。一方で普及版ウェザー・リポートソロイストとバッキングの関係が似てる)みたいな面。

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大友良英ニュー・ジャズオーケストラONJO」doubtmusic

大友良英ニュー・ジャズオーケストラ「Out To Lunch」doubtmusic

ICPとアイラーとギル・エヴァンスフランク・ザッパ音響。ドルフィのほうについて特に述べると、オリジナルの刻々と過ぎ去るカウントダウンのような張り詰めた緊張感の代わりに、弛緩と不穏さと演劇的な要素。

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Julien Lourau「Fire & Forget」Label Bleu

Julien Lourau(ts,ss,fender rhodes)/Eric Lohrer(g)/Bojan Zulfikarpasic(rhodes,cx3)/Vincent Artaud(b)/Daniel Garcia-Bruno(ds)/John Greeves(vo)/Malik Miezzadri(vo)/Allonymous(vo)/Mina Agossi(vo)/Sebastien Quezada(vo)。クラブジャズというか、編集されたジャズリズムが多層的でテンポがとらえにくかったり、ソリストとバックの関係がわかりにくかったり(ヴォーカルアルバムであるとはいえない)、非常に曖昧なアンサンブル。Was Not Was的というか。ムード的といえばそうなんだけど、悪い意味で使いたくない気持ちでいっぱいです。

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佐藤允彦 & SAIFA「Live At Moers」EWE/BAJ

佐藤允彦(arr,cond,p)/峰厚介(ts)/山口真文(ss)/多田誠司(as)/田村夏樹(tp)/松本治(trb)/山城純子(b-trb)/加藤真一(b)/安藤正則(ds)/岡部洋一(perc)。佐藤ピアノと峰のテナーにすぐ耳がいってしまうが、何回も聴いてると富樫の作曲のダイナミックさと、佐藤アレンジ(特にホーン陣)に惹かれる。

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高柳昌行「dislocation 断層」JINYA

断層~dislocation~

高柳昌行(g)/安田文男(p)/山崎弘(ds)。アングリー・ウェイヴスのレギュラーな編成ではベース井野信義が入ったトリオだが、これはピアノ入り。83年の今日(12月26日)のアケタの店ライヴ録音からの発掘リリース。音は悪い。全面フリージャズ(アイラーなどもやってる)で、今日的にみてどうとか、新しいとか古いとかまったく関係なく、今年聴いた中で最高の音楽です。

今年は「Jazzy Profile Of Jojo」「Action Direct」の再発とNew Direction Unitのメルスのライヴ録音を聴くことができて、高柳熱は最高潮でした。しかしEWEの比率が高いな。

気は早いですが、また来年