2005-08-27
■ [jazz]Buddy rich orchestra "Big Swing Face"


- アーティスト: BUDDY RICH
- 出版社/メーカー: EMI
- 発売日: 1996/11/02
- メディア: CD
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バディー・リッチは、オレオレ系ド派手ドラマー。その人のビッグバンドの録音。
サウンドとしては、いわゆるベイシーサウンドなどと比べてほんの少しだけ新しい感じ。でもきょうびのボブミンツァーとかそういう人たちのようなコンテンポラリーな新しさほどではない。グルーヴは愚直なまでの「スウィング」といった、そういう感じです。
creationというよりはre-innovationといった感じでしょうか。メガネのメーカーで言えばLunorのような感じ。といっても、通じる人はいるんでしょうかね。私もこれまでいろんなものをガンダムや車で例えてきましたが、メガネでたとえるのは伝わらない度高すぎ。
というのはともかく、表題曲のBig swing faceを学生の時のビッグバンドでやったのを、買うときは気づかなかったんですが、聴いていて初めて思い出しました。いやー懐かしいなぁ。今はあの頃のように一曲一曲にあの頃のようなエネルギーを注ぐことはないですから、逆にそういう時代にやった曲は、沁みますね。重いです。その頃のいろいろが去来してしまう。
2005-08-21

■ [jazz]Lars Jansson "one poem, one painting"


- アーティスト: ラーシュ・ヤンソン&ボーヒュースレン・ビッグ・バンド
- 出版社/メーカー: インディペンデントレーベル
- 発売日: 2003/10/15
- メディア: CD
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北欧のきりっとピアニスト ラーシュ・ヤンソンと北欧のビッグバンド、ボーヒュースレン・ビッグバンド(略してBBB、ビッグ・ホーンズ・ビーではありませんよ)との共演アルバム。曲は全部ラーシュ・ヤンソン作曲&編曲。
うーん、いかにも繊細で緻密な音ですね。あまり北欧ビッグバンドは知識がないのですが(ストックホルム・ジャズオーケストラを数枚持っているだけ)いわゆるコンテンポラリーなビッグバンドのサウンドです。ハーモニーが厚い。だいたいヨーロッパのものは録音もよいのですが、個々の管楽器の音も、たとえばブルーノートで聴く管楽器の音ではなく、クラシカルな、楽器を素直に扱った本来的な音だったりするので、大変アンサンブルが美しく感じられる。こういうの聴いてると、ビッグバンドやりてぇなーと思っちゃいます。
ヤンソン氏は表に出すぎることなく、しかし埋没することもなく、さすがの存在感。
それから、それ以外の個々のソリスト、圧倒的な破壊力はありませんでしたが、いい感じ。またTbソロが結構多かったのが印象的でした。これまたみんなうまいんだ。コンテンポラリーなトロンボーンのレベルって、最低限これくらいは必要なんでしょうなぁ。
でも、一曲くらいスタンダードあってもいいのにとも思いました。
それからジャケは抽象的なイラストですが、最初はヤンソンのイメージじゃないかなとも思いましたけど(なんかもっと怜悧な感じがする)、これはこれでいいのじゃないかと思い直しました。結構僕好きです。