2007-02-01

p1*[book][jazz]『ジャズ・アネクドーツ』 ビル・クロウ 村上春樹訳

- 作者: ビルクロウ,Bill Crow,村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/06/26
- メディア: 文庫
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ジャズと村上春樹。ジャズミュージシャンのアネクドーツ=逸話の集積本。ビル・クロウは偉い。地道な仕事だとは思う。ま、でもビル・クロウもこの時代のミュージシャンですから、おじいの昔語りのようなものかもしれない。
昔のジャズマンの類型が窺うことができますが、最近のトップ・ジャズ・ミュージシャンのそれとはずいぶん違うなあと思った。なんか、宵越しの金はもたねえっぽい感じで、気持ちがよい。
あと、この時代のジャズは、ジャムセッションなどで、「勝負!」みたいなのが逸話によく出てくる。最近のジャズは多様化、たこつぼ化しているから、全然違うスタイルとかだったら、まず一緒にやらないよね。ルール・土俵が同じだから優劣というのがはっきりするんだろうし、剣術勝負のようなのが多い。
きょうびのジャズは、もうそんなよき時代ではなくて、ミューシャンは直接の勝負ではなくて作品で勝負をする。ま、僕らが勝手に思っている最近のトップジャズのミュージシャン像というのは、朝早く起きて、ジョギングを終えたあとは、プールサイドでフレッシュジュースでも飲みながら、ファイナンシャルタイムスに目を通す、わぁ、字面で書くとえらい通俗的だー。でもハンコックとか、そんな感じくさいよね。
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