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半熟三昧(ジャズ味) このページをアンテナに追加

2013-06-10インプットとアウトプット このエントリーを含むブックマーク

まずは去年の総括と目標を参照頂きたい。

http://jazz.g.hatena.ne.jp/hanjukudoctor/20130108

  1. ワンホーンでのバンドを作る。自分責任のある形でライブをしなければならないなあ、と思うのです。トロンボーン一本という形で、どこまでお客さんに満足していただけるライブができるのか。
  2. 出来れば福山圏外への進出。ジャムセッションを足がかりでいいのですが、ゆくゆくはレギュラーバンドイレギュラープラス・ワンという形で、演奏できればななあと考えております。歌伴のオブリガードが目標ですね。
  3. 相変わらず、他県出張の際には楽器を持ってジャムセッションに参加すること。東(岡山エリア関西)、西(広島エリア)、四国高松松山)。
  4. ジャズ以外ですが、弾き語りをお披露目すること(笑)

という風に書いていたのだ。そして上半期までの達成度は以下のとおり。

  1. 4月には自分が企画したワンホーン(すなわちカルテット)のライブをやった。沢山の人に来ていただき、集客としてもまず成功の部類。また、病院ホールにて演奏をするという企画も試み(こちらは歌伴ですが)た。過去10年間自分主催ライブをしてこなかったので、今年はそういう意味では頑張ったと思う。
  2. 圏外:岡山SOHOにてMJQ?というバンドにて演奏
  3. 大阪 きょん神戸萬屋宗兵衛、東京 Somethin’ 、Independence、阿佐ヶ谷マンハッタン、J-Flow、Cotton Clubセッションに参加。結構がんばったとおもう。
  4. 弾き語りに関しては残念ながら全く目処がたっておらず(笑)

弾き語りはともかく(失笑)その他に関してはある程度 企画→立案演奏というサイクルが順調に回ったと思う。今年の上半期を終えた状況で振り返ってみると、アウトプットとしてはなかなか順調ではないか



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ただし、こうして振り返ってみると、目標を達成したという深い満足感は存外になく、むしろ苦い感じが、自分の中に共存しているように思われる。「だから何?」って醒めた自分がいるのだ。

 目標から企画を立案しそれを実行することは、つまり頭の中の妄想を形にすることほかならず、それはそれで大事だけれども、快楽がそのプロセスにあるわけじゃない。脳内もやもやしたものを企画立案という形に落としこむ段階が実は一番楽しい永遠厨二病である私たちにとってはね。だから今年の目標、というものを立てた年初の時点で、その快楽は前払い済みなのだろう。

 では、なぜ自分が今「だから何?」って思っているかというと、この半年自分演奏が格段によくなったわけではない、ということに気づいているからだと思う。

 企画は達成したが、一演奏者として自分を冷静に見直すと、成長は得られた達成感ほどはないのである演奏技術に関しては、こうありたいという自分理想真剣に向き合わず、目先の演奏を優先させたのではないか

 勿論、演奏者としては3年前と比べると随分いい演奏をできる率は上がった。ひどく悪い演奏をするのも減った。中長期的には、進歩している。ただし、この数ヶ月は、あまりほめられたものではなかったと、正直に思う。

 なんというか、立て続けに人前で演奏を続けると、時間をかけて蓄積した自分の中のものが枯渇する感覚を抱く。

 ということは、今の ライブの間隔は、家で自分に向き合って新しいリック新しいイディオムを体の中にしみこませる時間(インプット)とそれを発露する時間(アウトプット)の適正なバランスが崩れて、アウトプットに傾きすぎという事なのだろう。

 例えば、小説家でも、デビュー作の力作にも関わらず、二作目以降、急に味が薄くなって幻滅する、ということが時に起こる*1。また、学会発表などでも、一つのテーマを立ち上げるのは結構大変なので、同じテーマで少し変えたものを数度発表したりするのはよくあることだが、あまりにも同じのを自分でつづけていると「またか」と自分でもげんなりしてくる。二番だし効果なのか、出涸らしなのか。精神的腎虚。

 一流どころのミュージシャンは、そういうコンスタント多忙スケジュールの中で、それでも進化し続けていて、すごいなあと思う*2

 が、実際話を聞いてみると、昼間の時間に、それこそライブ二三本こなせるくらい練習をしていたりするのである。いやもう、すさまじいと思うしかないし、実際昼間に仕事をかかえている身ととしては、そこまでのDevotionは不可能である

 今自分は、アマチュアプロの間、汽水域のようなところに棲んでいる。

 自分に適正な塩加減のところを間違わずコントロールしていきたいと思う。

*1原田宗典エッセイとかはすごくそういう感じがする

*2:一流の研究者も、同じネタの使い回しではない発表を矢継ぎ早に行い、やはりすごいなあと思う。