tettsunnの日記

2004-06-25

Phil Woods - 『Live at the Montreux

[]レビュー:Phil Woods - 『Live at the Montreux Jazz Festival』

今回のレビューは泣く子も黙るPhil Woodsです。リズムマシーン期のPhil Woodsにはまるのは、ジャズファンにとっての麻疹であるとは某ジャズバーのマスターの言。リズムマシーン期では『フィル・ウッズ&ヨーロピアン・リズム・マシーン』(ASIN:B0000259W1)が特に有名ですがこのモントルーでの演奏もなかなかの好演です。僕は最近HMVで入手したのですが、アマゾンの輸入盤も手ごろな値段なのでぜひ聴いて欲しいと思います。

Personnel:Phil Woods(as), George Gruntz?(p), Henri Texier?(b), Daniel Humair(ds)

Track:1.Capricci Cavallereschi 2.I Rememver Bird 3.Ad Infinitum 4.Riot

Recorded:June 19, 1969

Phil Woodsのすごいところはなんと言っても8分音符のノリだ。僕の悪い癖かもしれないが、良い演奏の良い部分を端的に表そうとするといつも「8分音符のノリが良い」で終わってしまう。なぜなら4ビートのジャズはその8分音符のノリこそが全てだ、と僕は個人的に思っているからだ。自分だけの8分音符のノリを持っているミュージシャンの演奏は本当に素晴らしい。パーカー然り、パウエル然り、コルトレーン、ロリンズ、エトセトラエトセトラ。もちろんPhil Woodsもその一人だ。さらにハードボイルドなサックスの音色。シビれないわけがない。バックも燃えるウッズをビシバシ煽っていて、テンションが高い。Daniel Humairのドラミングはここでも絶品である。

初っ端からトップギアの1曲目、パーカーのフレーズを引用しながらソロをとる2曲目、少し落ち着いた印象の、それでも盛り上がるところはきっちり盛り上がるCalra Bley作曲の3曲目、超高速4ビートで燃えまくる、Herbie Hancock作曲の4曲目、全てが素晴らしい。モントルージャズフェスでのライブ録音とあって、観客の「ホォゥ!」「イィエェイ!」といった掛け声も臨場感を煽ることこの上ない。

実は昨日今日とこの盤ばかり聴いているのだが、繰り返し聴いても飽きないのはやっぱり演奏そのものの質にもある。長く聴けそうな盤だ。

余談だが、以前国内盤で出たレコードには5曲目に「Oleo」だったか「Airegin」が入っているらしい。以前中古レコード店で見つけたのだが、そちらの演奏もいつか聴きたいものだ。

評価:★★★★☆