tettsunnの日記

2004-07-28

Bill Evans - 『Bill Evans Album』

[]レビュー:Bill Evans - 『Bill Evans Album』

大学のレポートが一段落ついたので(おい)、新しいレビューを書こうかと思います。

大多数のジャズファンにとってもそうであるように、Bill Evansは僕の好きなピアニストの一人です。四部作もいいけれど、特に好きなのは『We Will Meet Again』(ASIN:B000002KL2 - 評価:★★★★★++)と『Affinity』(ASIN:B000002KK0 - 評価:★★★★★+)ですね。これはどちらも管楽器入りです。その他のトリオではこの『Bill Evans Album』(ASIN:B000002AE9)が結構長く聴ける盤だなと思っています。

Personnel: Bill Evans(p), Eddie Gomez?(b), Marty Morell?(ds)

Tracks: 1. Funkallero 2. The Two Lonely People 3. Sugar Plum 4.Waltz For Debby 5. T.T.T.(Twelve Tone Tune) 6.Re: Person I Knew 7.Comrade Conrad 8. Waltz For Debby(alt) 9. Re: Person I Knew(alt) 10. Funkallero(alt)

Recorded: New York City, on May 11, 12, 17, 19, 20 and June 9, 1971

曲は全曲Evansのオリジナル。オリジナルと言っても馴染みの曲が多いので半ばスタンダード集となっている。1曲目を始めとして、この時代では珍しくないけれどエレクトリックピアノを何曲かで使っている。曲の途中で生ピアノの音に変えたりしていて面白い。ただ、エレピの演奏はEvansの真骨頂であるタッチ、アーティキュレーションがはっきりしないので音色を楽しむぐらいでよい、かも。

Eddie Gomezはいつもどおりやかましい…かと思いきや、やかましく感じる一歩手前まで引いていながらも突っ込むところはしっかり突っ込んでいるというメリハリの効いた演奏。Marty Morellはあまり前には出てこないが堅実にスティックを操っている。ドラムはちと物足りないか。

Evansは2曲目や4曲目に代表されるように3拍子系の曲の作曲、演奏が素晴らしいと個人的に思っている。7曲目は半コーラスごとに4拍子と3拍子を入れ替えるという難曲*1だが、この曲での演奏も良い。なによりEvansのオリジナルを心ゆくまで堪能できるので、1枚まるごと一気に聴くのをお勧めする。

さすがに4部作のような出来ではないが、Evansワールドにどっぷりと浸れる一枚。何度聴いても新しい発見がある盤。

評価:★★★☆☆+

なおAmazonでは軒並み在庫切れですが、量販店の特価輸入盤コーナーなどにひょっこりあることが多いので、参考までに。

*1:しかも半コーラスごとに五度圏で転調している。アマチュア泣かせだ。ちなみに僕の一番好きなジャズの曲はこの曲。『We Will Meet Again』の1曲目での演奏が非常に素晴らしい。

2004-07-13

John Surman - 『Stranger Than Ficti

[]レビュー:John Surman Quartet - 『Stranger Than Fiction』

僕のジャズ的嗜好はバップよりもモードに偏っているようで、それらを良く演奏するヨーロッパのミュージシャンに何人かお気に入りがいます。John Surmanもその一人で、最近はこのアルバムを聴くことが多いので取り上げてみます。先月に買ったアルバムなんだけどなかなか当たりかも。

Personnel: John Surman(ss, baritone-sax, a-cl, bass-cl), John Taylor(p), Chris Laurence(b), John Marshall(ds)

Track: 1.Canticle With Response 2.A Distant Spring 3.Tess 4.Promising Horizons 5.Across The Bridge 6.Moonshine Sands 7.Triptych -Hidden Orchid, -Synapsis, -Paratactic Paths

Recorded: December 1993

よくJohn Surmanはフリーの人と思われているようですが、ECMでの作品には割と非フリーで繊細な作りのCDも多く、有名なものではMick Goodrickの『イン・パッシング』(ASIN:B00005LL8S)でのサイドマンとしての演奏なんかが名演とされているようです。

さてこのアルバムに関しては、かつての60年代末のどフリー&ゴリゴリモード仲間のJohn TaylorとChris Laurenceがバックにいるのでところどころフリー気味になるところもありますが、3曲目、5、6、7曲目などは非常に美しい曲で、John Surmanのリード楽器捌きの妙技を堪能できます。バックのJohn Taylorの透明感のあるピアノ、Chris Lawrenceの自由奔放ながら強烈なビートを感じさせるベース、John Marshallの抜くところは抜いて入れるところは思い切り入れるドラム、全てが素晴らしい。特にJohn Marshallのドラミングは本当に凄いのでぜひ聴いて欲しいです。あまり名前を聞かない人ですが、最近のECMではArild Andersenの新譜でも叩いているのでミュージシャンの間での評判は高いのかもしれません。空間を生かしたプレイが特に素晴らしいです。

ちなみにフリー気味の1曲目、8曲目(組曲?)も静謐な空気が漂う演奏で、なかなか。

評価:★★★★☆

kanekoshusukekanekoshusuke2004/07/22 13:28はじめまして。Jazzグループに参加させていただきましたので今後ともよろしくお願いします。「Stranger Than Fiction」ですが、奇遇ながら私も先日図書館で借りて聴きました。音色がきれいでいいですよね。

tettsunntettsunn2004/07/22 21:49どもです。よろしくです。他にお知り合いのズージャ仲間がいたらお誘いしてくださいね。お願いします。

2004-06-28

Paul Bley - 『Open, To Love』

[]レビュー:Paul Bley - 『Open, To Love』

ピアノソロと言えばKeith Jarrettが有名ですね。個人的には『Facing You』『La Scala』がいいと思います。それに比べてPaul Bleyのソロ作品はあまり有名ではないですが、キースとは全く位相が異なる演奏で、抽象的かつ鋭角的なソロを聴かせてくれる、ちょっとしたお気に入りです。『Open, To Love』もそのお気に入りの一枚で、もともと何度も聴いたことがあったんですが、最近購入したのでこれを機会にまた感想を書いておこうと思います。

Personnel: Paul Bley(p)

Tracks: 1.Closer 2.Ida Lupino 3.Started 4.Open, To Love 5.Harlem 6.Seven 7.Nothing Ever Was, Anyway

Recorded:September 1972

Paul Bleyのソロは音数が少ない。めいいっぱいピアノの音を伸ばして響かせ、次の音を出す。その間がなんとも言えない緊張感を生み出す。そういった演奏の典型が1曲目だ。タイムはほぼフリーで、前述のように演奏に間を入れることで時間の遠近を操る。そしてその中で高音部のフレーズを楔のように打ち込んでいく。2曲目はややリズムのある演奏で、なんとも言えない妖しいテーマが印象的だ。特に何度か見せる低音部からのグリッサンドは聴き手の視界を一気に後方に持って行く。初めて聴く時はその価値転換のダイナミックさに驚くかもしれない。3曲目は力強いタッチから始まるものの、様々な表現を見せる演奏。時折見せる速弾きが曲を引き締めている。4曲目は沈鬱な演奏。両手同時の和音の打鍵で、何度かその沈鬱さが開放される。5曲目はテンポのある曲。ややほっとする。マイナー系の普通の曲で、ソロも普通のジャズっぽいフレーズが中心だが、タッチの鋭さは変わらず。続いてややクラシカルな響きの6曲目。これもタイムはなし。そして最後は静謐の中から徐々に盛り上がってやはり高音部で止めを刺しにくる7曲目。

1、3、4、6、7曲目が大体似た印象の曲なので途中で飽きがちなアルバムだが、集中して聴けば音の一つ一つからPaul Bleyの演奏のコンセプトが見えてきてなかなか快感が得られる。とは言え、慣れないと聴きづらい印象は拭えない。個人的なベストトラックは2曲目。

評価:★★★☆☆

LarenceLarence2012/10/29 00:30Could you write about Physics so I can pass Scnciee class?

bdfhvyjpwbdfhvyjpw2012/10/29 06:144WSQyw <a href="http://dkyxztqnxyux.com/">dkyxztqnxyux</a>

zkxkawnzkxkawn2012/10/30 18:58lziRkH , [url=http://nulhgmizmkyx.com/]nulhgmizmkyx[/url], [link=http://qfnfqhfbxsfe.com/]qfnfqhfbxsfe[/link], http://bxmktelaofns.com/

gzscdkogzscdko2012/10/31 12:02AXe0JK , [url=http://kldfufxeyovq.com/]kldfufxeyovq[/url], [link=http://mvqokishwgaf.com/]mvqokishwgaf[/link], http://ploohfymsxlt.com/

2004-06-25

Phil Woods - 『Live at the Montreux

[]レビュー:Phil Woods - 『Live at the Montreux Jazz Festival』

今回のレビューは泣く子も黙るPhil Woodsです。リズムマシーン期のPhil Woodsにはまるのは、ジャズファンにとっての麻疹であるとは某ジャズバーのマスターの言。リズムマシーン期では『フィル・ウッズ&ヨーロピアン・リズム・マシーン』(ASIN:B0000259W1)が特に有名ですがこのモントルーでの演奏もなかなかの好演です。僕は最近HMVで入手したのですが、アマゾンの輸入盤も手ごろな値段なのでぜひ聴いて欲しいと思います。

Personnel:Phil Woods(as), George Gruntz?(p), Henri Texier?(b), Daniel Humair(ds)

Track:1.Capricci Cavallereschi 2.I Rememver Bird 3.Ad Infinitum 4.Riot

Recorded:June 19, 1969

Phil Woodsのすごいところはなんと言っても8分音符のノリだ。僕の悪い癖かもしれないが、良い演奏の良い部分を端的に表そうとするといつも「8分音符のノリが良い」で終わってしまう。なぜなら4ビートのジャズはその8分音符のノリこそが全てだ、と僕は個人的に思っているからだ。自分だけの8分音符のノリを持っているミュージシャンの演奏は本当に素晴らしい。パーカー然り、パウエル然り、コルトレーン、ロリンズ、エトセトラエトセトラ。もちろんPhil Woodsもその一人だ。さらにハードボイルドなサックスの音色。シビれないわけがない。バックも燃えるウッズをビシバシ煽っていて、テンションが高い。Daniel Humairのドラミングはここでも絶品である。

初っ端からトップギアの1曲目、パーカーのフレーズを引用しながらソロをとる2曲目、少し落ち着いた印象の、それでも盛り上がるところはきっちり盛り上がるCalra Bley作曲の3曲目、超高速4ビートで燃えまくる、Herbie Hancock作曲の4曲目、全てが素晴らしい。モントルージャズフェスでのライブ録音とあって、観客の「ホォゥ!」「イィエェイ!」といった掛け声も臨場感を煽ることこの上ない。

実は昨日今日とこの盤ばかり聴いているのだが、繰り返し聴いても飽きないのはやっぱり演奏そのものの質にもある。長く聴けそうな盤だ。

余談だが、以前国内盤で出たレコードには5曲目に「Oleo」だったか「Airegin」が入っているらしい。以前中古レコード店で見つけたのだが、そちらの演奏もいつか聴きたいものだ。

評価:★★★★☆

2004-06-20

Hal Galper Quintet - 『Reach Out!

[]レビュー:Hal Galper Quintet - 『Reach Out!』 (SteepleChase) ASIN:B000027UKK

昨日買ったCDです。当分は名盤のレビューと言った先からこんなCDですから、僕の好みの偏りがお分かりになるかと。

  • Hal Galper Quintet - 『Reach Out!』 (SteepleChase) ASIN:B000027UKK
    Personnel: Randy Brecker(tp), Michael Brecker(ts), Hal Galper(p), Wayne Dockery(b), Billy Hart?(ds)

    Track: 1.Reach Out 2.I'll Never Stop Loving You 3.Spidit 4.My Man's Gone Now 5.Waiting For Chet 6.I Can't Get Started 7.Children Of The Night

    Recorded: 1976

ブレッカー兄弟参加ということもありフュージョンのCDかと思う人もいるかと思うが、さにあらず。この時代にしてはかなりメインストリーム志向の作品。キメキメのモードを中心に、合間にバラードも配置されている。

1曲目のタイトル曲はモード一発の曲。Hal Galperはもちろんブレッカー兄弟もこういう曲は得意らしくぶりぶりと吹きまくっている。2曲目はバラード。この時代にしては珍しいブレッカー兄弟のアコースティックな演奏か。3曲目、4曲目、5曲目も管をフィーチャーしたHal Galperらしい演奏。キメキメだ。6曲目は一風変わったピアノソロのバラード。…あんまり上手くない(笑。根はMcCoy Tynerっぽいタッチのモードが得意な人なので…。まあピアニストとしての自己主張か。最後の7曲目が聴かせる曲で、これもまたモード一発。それにしてもBilly Hartのドラムが煽ること煽ること。あっちっちあっちっち。マイケルも例のオルタネイトフィンガリングとフラジオで燃えまくり。静かに入るランディのアドリブも、最後にはピロピロになって頂点へ。最高。

このアルバムは聴く人は選ぶものの、かなりクオリティの高い演奏が繰り広げられている。他にもHal Galperとブレッカー兄弟が共演しているアルバムは、以降の録音に『Children of the Night』(ASIN:B000003NM2)と『Redux 1978』(ASIN:B0000006K7)があり、どれもこのアルバムと似たような仕上がりだ。しかしこれらの中でも、Billy Hartが参加しているこれが特にまとまりがいいような気がする。ちなみこのバンドは後にドラムがBob Mosesに代わる。

評価:★★★★☆+

PiccoliPiccoli2004/06/20 22:58管理権限のことなんですが、参加申請があったときは「来る者を拒まず」で、最初に気がついた人が承認するってことでいいんですよね?

tettsunntettsunn2004/06/20 23:00そうですね、それでいいと思います。さすがに僕も唯一の権限者にはなりたくないので(笑、みなさんに等しく権限を分けたいと思っています。そのほうが健全でしょうし。

PiccoliPiccoli2004/06/20 23:14了解です。ランディのサイトの音楽かっこいいですね。

MertMert2012/10/29 05:07Just the type of insgiht we need to fire up the debate.

mizokbuzwmizokbuzw2012/10/29 23:16WYwrmV <a href="http://czjlgfoudwzv.com/">czjlgfoudwzv</a>

gnzqxvqgnzqxvq2012/10/30 19:13TcPPS0 , [url=http://qnorpdqjwtqg.com/]qnorpdqjwtqg[/url], [link=http://buxjerwdagzp.com/]buxjerwdagzp[/link], http://kkcrocctlrhj.com/

euxktxxbzeuxktxxbz2012/10/31 14:26eNmoMQ , [url=http://xawbkzisidzx.com/]xawbkzisidzx[/url], [link=http://yjkmwqhjqfea.com/]yjkmwqhjqfea[/link], http://eghnouuafopq.com/