tettsunnの日記

2005-02-16

[]Gary Peacock - 『Tales Of Another』

リクエストにお答えして、この盤のレビューです。こういった評価が定まっている作品のレビューを書くのは冷や汗ものですが。

Gary Peacock - 『Tales Of Another』(ECM) ASIN:B0000261JX

Personnel: Gary Peacock(b), Keith Jarrett(p), Jack DeJonnete(ds)

Tracks: 1.Vignette 2.Tone Field 3.Major Major 4.Trilogy I 5.Trilogy II 6. Trilogy III

1977年録音ということで、スタンダーズトリオ以前の演奏。曲は全てゲイリーによるもので、演奏の主導権も彼が握っているという印象だ。とは言え、キースもデジョネットも前に出るところは前に出る、メリハリのついたインタープレイが繰り広げられる。

静謐な雰囲気から始まる1曲目はいかにもECM的な曲。そして2曲目は即興の要素が入った浮遊感漂う演奏。3曲目はタイトル通りメジャーの一発の曲。キースのソロの盛り上がり方は教科書的ながら、その完璧さは息を呑むほど。中盤のキース独特のノリの16分音符の雨に悶絶。デジョネットのあおり具合も最高。ゲイリーの力強いソロも聴き所か。

4曲目から6曲目はゲイリーが大きく前面に出た組曲形式の演奏。5曲目中盤の高速4ビート部におけるキースのソロにここでも悶絶。とにかくハイテンション。一体どこまで盛り上がるんだ、という感じ。6曲目は無伴奏ベースソロの後、テーマ部に突入。さらに高速4ビートになり、またキースのハイテンションソロが始まる。ここでのデジョネットの切れっぷりがまたすごい。真ん中過ぎで4ビートが徐々に途切れてフリー気味になっていき、そこでまた盛り上がって後テーマへ。この辺の演奏にこのトリオの本質が現れている。最後にエンディングがびしっと決まって素晴らしいの一言。

硬派な演奏なので聴き終わったあとはすごく疲れる。後のスタンダーズトリオと比べると、演奏の迫力が全然違う。どちらがいいということはないけれど、この演奏には現在のスタンダーズトリオにはないエネルギーが満ち満ちている。特にキースの演奏には神懸かり的なものがある。キースが好きな人ならぜひ。

評価:★★★★★

kanekoshusukekanekoshusuke2005/02/16 12:05どうもです。昨日、このCDを借りてみたのでかなりタイムリーです。シリアスでよい感じです。そういえば、以前私が日記で書いたMarc Copland と Gary Peacock のアルバムに 1)Vignette が入ってましたね。というか今まで本作を知らなかったので発見でした。

tettsunntettsunn2005/02/17 03:48ども。僕はこのアルバムが以前から評価がすごく高いのを知っていて、逆に今まで聴けないでいたという感じです。あまのじゃく的というかなんというか。だからというわけじゃないですが、やはりこのアルバムはいいですね。当時の彼らの音楽観がストレートに現れている良作だと思います。

NatividadNatividad2012/10/28 18:59Didn't know the forum rules alolewd such brilliant posts.

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2004-12-15

tettsunn2004-12-15

[][]Jazzin’ Paris レビュー

以前から告知していましたが、12月12日(日)に「Jazzin’ Paris」に行ってきました。「Enrico Rava & Stefano Bollani - Duo」と「Henri Texier - Strada Trio」の2本立てのコンサートです。

会場はすみだトリフォニーホール。初めてでしたが、オケ用のホールらしいゴージャスな造りに圧倒されました。お客さんは8割ぐらい入っていましたかね。

詳しいセットリストは、いっしょの会場で観ていたd:id:le-feu-folletさんのd:id:le-feu-follet:20041212#p1を参照してください。

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1stセットは「Enrico Rava & Stefano Bollani - Duo」。デュオといっても、決してインタープレイ合戦に走ることなく、「曲」を大事に演奏しているといった印象を第一に受けた。特に、Bollaniはほとんどの曲でかっちりとバッキングをつけていた。

何といってもすごかったのはRavaのトランペットの表現力。トランペッターの演奏を聴く時には「ハイトーンがどうの」とか「速いパッセージのフレーズが」などというテクニック中心の観点から聴きがちだが、Ravaの演奏はそういった聴かせ方をさせてくれない。なぜなら、全てのテクニックの目的が「表現」そのものに収斂されているからだ。演奏は実際には高次元で複雑極まりないものの、そこにあざとさを感じることはない。この日のRavaのプレイは、直接心に訴えかけてくるもので、とても気持ちのよいものだった。

相方のBollaniに関しても同じことが言える。そして彼の演奏からは、単なる管楽器の伴奏にとどまらない、はっきりとした自己主張がうかがえた。特にトランペットのアドリブが終わってからのソロ部で、ピアノという楽器をフルに鳴らしきったアドリブで曲を盛り上げていたのが印象的だった。

アンコールは「My Funny Valentine」。Ravaの十八番の曲だ。演奏を始める前にMCで”You should know this ballad.”と聴衆に向けて言う。その”should”にどのような意味がこめられていたのかはまだわからないが、その「My Funny Valentine」には確かに”should know”と感じさせる何かがあった。

休憩を挟んでからの2ndセットは「Henri Texier - Strada Trio」。主に北アフリカ~中東系の民俗音楽風の曲と、超ハイテンションフリーの2種類の曲を演奏していた。1曲目でいきなりChristophe Maguet(drum)がやけにスゥイングする4ビートを叩き始めたときは「ああ、ハズレかな」と思ったが、このドラマー以外の、Texier親子はかなり良かった(ドラムの彼もドラムソロ以外はまあまあだったが)。フリーの曲に関しては僕にはまともなことがあまり言えないので(面白かったけれども)、民俗音楽風の曲に関してだけコメント。同行した人達とかなり意見が別れたものの、僕はこの数々の民俗音楽風の曲の演奏はかなり高く評価したい。

フランスのジャズというとクラシカルなイメージが強くなるが、このバンドの演奏はその対極に位置するものであった。というのも、バンドにピアニストがいないからだ。そもそも、サックス(持ち替えでクラリネットも)、ベース、ドラムという編成は基本的には西洋音楽の編成ではない。置き換えるなら、「笛」「(三味線やシタールのイメージの)弦楽器」「太鼓」という、非西洋民族性を前面に打ち出した編成だ。しかしこのバンドのサウンドはまるっきりの民族音楽というわけではない。唯一の旋律楽器のサックス(クラリネット)は透き通るようなクラシックオリジンの音で、ベース、ドラムも高いテクニックに裏打ちされた演奏だった。つまり、このバンドでは「西洋人である彼らなりのやりかたで」異なる文化圏の音楽文化にアプローチするということが主眼だったのである。

もちろんそこには政治的メッセージ性が強く含まれる。フランスはイスラム系移民が近年増加していて(全人口の7~8%が移民)、このことは重要な社会問題となっている。そこで、元からのフランス人がどう多文化主義を受け入れていくかということが問題になる。フランスといえば西洋文化の中心地であり、そう簡単に自国中心主義を放棄できるものではない。それに対してのこのバンドのStatementが、西洋音楽の象徴であるピアノを拝した「民俗音楽風」トリオだったのではないか。ここには確かな歩み寄りが見られるし、自らの文化背景も自然な形で表出している。「音楽に政治性はいらない」と考える人もいるだろうが、ここには確かにまた一つの「音楽」の形があった。

「Awa」という曲が4曲目に演奏された。Henri Texierが始める前に、英語で「…Awaとは水(Water)のこと。砂漠をイメージしてほしい」というようなことを言っていた。フランス人のイメージする砂漠は日本人のそれとは違うのかな、などと考えながらこの曲を聴いていたのを覚えている。

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最後にダッシュで出待ちしました。運良くEnrico RavaとStefano Bollaniに、ジャズ研用の色紙にサインゲット。Ravaには個人的に『Easy Living』(ASIN:B0000UI278)にもサインしてもらいました。

ちょうどこの日は、パリで「European Musician of the Year Award」をEnrico Ravaが『Easy Living』で受賞したとの報があったとのこと。日本にいて、Ravaはどんな気持ちだったんでしょうか。

shibushibu2005/01/23 10:01はじめまして。
ちょっと前に、ここを見つけました。
僕も違う会場で、ラバ・ボラを見てきました。
錦糸ではMy funnyやったのです。ああ、それも聞きたかった。
最近ブログを始めたので、12/9の演奏曲目を書いておきました。
興味があったら、どうぞ覗いてください。
http://catpaws.tea-nifty.com/tea/
トラックバックを、試みたのですが、初心者のため、上手くいかなかったようです。
http://catpaws.tea-nifty.com/tea/

shibushibu2005/01/23 10:04あれ、URL、2回書いてしまった。すまんです。

tettsunntettsunn2005/01/23 15:26ども。拝見しました。曲目が全然違いますね。
「The way you look tonight」とかやったんですか。
すみだのほうはスローナンバーが多かったですね。
ではでは。

shibushibu2005/01/26 22:19どもども。僕もスタンコ、フレズのコントス大好きです。
また、遊びに来ます。

JaileneJailene2012/10/28 23:03BS low - rationality high! Really good anwser!

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2004-10-26

Enrico Rava - 『The Pilgrim And The

[]Enrico Rava - 『The Pilgrim And The Stars』

Enrico Rava来日に向けてもぼちぼち動き出します。昔のECM作品から見ていくことにしますか。

Personnel: Enrico Rava(tp), John Abercrombie(g), Palle Danielsson(b), Jon Christensen(ds)

Tracks: 1.The Pilgrim And The Stars 2.Parks 3.Bella 4.Pesce Naufrago 5.Sunrise Hotel 6.By The Sea 7.Blancasnow

Enrico RavaのECMでの最高傑作。このアルバムを聴くと、トランペットという楽器の表現力の豊かさに改めて気付かされる。一方でECM屈指のリズム隊をバックに、寂寥とした音楽世界が形成されていく。

タイトル曲の1曲目の冒頭に既にこのバンドの全てが凝縮されている。お互いの呼吸を読みながらの精緻なインタープレイが聴ける。ワルツの小品の2曲目を挟んでの3曲目「Bella」は10分弱の大作。理性と野性が激しくせめぎ合うイメージの曲だ。空間的広がりが豊かなインプロヴィゼーションの4曲目の次は、疾走感が気持ちいいフリーキーな5曲目。Ravaの速吹きとAbercrombieの速弾き、それを盛り立てるベースとドラムがすごい。次は雰囲気が変わって、オリエンタルな情感たっぷりの6曲目。最後は浮遊感漂う7曲目「Blancasnow」。

収録曲は「Bella」を中心としてはっきりとした輪郭を持たない、だけど不思議な魅力がある曲ばかり。聴く人を選ぶアルバムながら、これを気に入ってしまったら当分Enrico Rava漬けになるはず。特に「Bella」は何回聴いても飽きません。

評価:★★★★☆+

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2004-10-05

Lars Jansson Trio - 『Hope』

[]Lars Jansson Trio - 『Hope』

前回から少し間が空きましたが、またLars Janssonのアルバムを紹介します。

これが本来のトリオのメンバーで、スカンジナビアンコネクションの森泰人さんとベーシストが違います。

Personnel: Lars Jansson(P), Lars Danielsson(B), Anders Kjellberg(Ds)

Tracks: 1.How Deep Is The Ocean 2.The Tree 3.Hope 4.Live, Be Where You Are 5.Why Was I Left Under The Sky 6.Living Under The Road To Paradise 7.Summer Rain 8.A Little Blues For You 9.A Blissful Smile 10.In Peaceful Sleep

ベーシストが長年共演しているLars Danielssonということで、トリオとしての呼吸が強調された演奏。キラーチューンは1曲目から4曲目、8曲目、9曲目。特にタイトル曲の「Hope」と4曲目の「Live, Be Where You Are」は悶絶モノ。秋に聴くとしんみりするアルバム。ただただスバラシー。

評価:★★★★☆+

kgoutsukgoutsu2004/10/06 08:33さっそく買っちゃいましたw

tettsunntettsunn2004/10/06 10:14ほんとですか。ちなみに僕の持ってるCDはLars Jansson本人のサイン入りです。直接サインもらったとかそういうのじゃなくて、中古屋で買ったらたまたまサインが書いてあった(笑。2001年のスカンジナビアンコネクションの仙台公演はウチのジャズ研が企画したので、多分そのライブ後のものなんでしょうけど、こんな素晴らしいCDを手放す人間がいるとは、という感じです、冗談抜きで。

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2004-09-28

Lars Jansson - 『At Ease』

[]Lars Jansson - 『At Ease - Live In Tokyo At Body And Soul』

にわかにEnrico RavaやLars Janssonの来日情報が入ってきたので、それに向けたレビューをしていこうかな、と思います。

Personnel: Lars Jansson(p), Yasuhito Mori(b), Anders Kjellberg(ds)

Tracks: 1.At Ease 2.Live Be Where You Are 3.Giving Receiving 4.The Days Of Wine And Roses 5.Just Being 6.Witnessing 7.Hope 8.At Least Often 9.Momo

Lars Janssonの過去の来日公演は、スカンジナビアンコネクションという森泰人さんのプロジェクトに関係しています。この作品もそのプロジェクトの一環としての来日時のライブ録音です。あんまり録音が良いとはいえませんが、内容自体は非常に良いです。

森泰人さんのHP

Lars Janssonのピアノは一言で言えば「ヨーロッパ的」なのですが、Enrico Pieranunziのようにラテン的(音楽ではなく、民族性としてのラテン)ではありません。雪に閉ざされた北欧スウェーデンの控えめな叙情性、とでも言いますか、そのへんが他の有象無象のピアノとは一線を画しているところです。

演奏は4曲目のスタンダードと9曲目の森さんの曲以外は全てLars Janssonのオリジナル。躍動的な2曲目、艶のある7曲目、アグレッシヴな8曲目が僕の好みです。Anders Kjellbergのドラムはインタープレイ重視の姿勢。演奏の中で4小節や8小節のブロックが移る部分の繊細なプレイが素晴らしいです。もちろん前に出るところは前に出てきます。僕も生で観てみたいですね。

評価:★★★★☆+

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