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半熟三昧(ジャズ味) このページをアンテナに追加

2006-03-17

[]"Hook up" 村田陽一 "Hook up" 村田陽一 - 半熟三昧(ジャズ味) を含むブックマーク はてなブックマーク - "Hook up" 村田陽一 - 半熟三昧(ジャズ味)

ジャズか?と言われると難しいですが一応。

Solid Brassなどで名を挙げていた直後の村田陽一が渡米してアメリカのどてらいミュージッシャン達と共演した作品。曲は村田陽一オリジナルが半分、有名ファンクナンバーが半分くらい。

 村田陽一インプロヴィゼーションよりもアレンジワークなどのどちらかというとストリクトな音楽親和性が高い。ソリッドブラスに於いても、自分が一番前でがんがんソロを吹かないと気が済まないという、スティーブン・セガール気質(今、作った言葉ですが)は全然ない人である。

 しかし、全くのアレンジャーに徹しているというわけでもなく、ちゃんと演奏では自分の音で主張もしているし、適切な場所で上手いソロをぱっとこなしたりする。その比重の配分が、与えられたプロジェクト毎に応じて絶妙にうまく使い分けており、相当バランス感覚の優れた人なんだろうなという印象を受けます。かなりクレバークールな感じです。

 しかし、このアルバムでは、「ソロでガチで勝負」みたいなのを敢えてやっているように見受けられる。フットワークが身上のボクサーが突っ立ったままの殴り合い勝負に敢えて挑む、みたいな感じであります。

 実際それで結構無難に戦えていると思うんですけれども、しかし、こういう一発ものの曲のソロとかって、そんなに長くは出来ない。ソロの手の内(手癖)に関してはかなりさらけだしちゃった感があります。また、普段隙間に埋め込むような形態のソロばかりしていると、まるっきりオープンな構成で、ソロだけで曲全体をねじ伏せるようなタイプソロは、彼のアレンジほどは自己表現を完遂できていないように感じられました。

しかし、ジャケットには村田陽一の悪い面が出ていると思う。ナルシストすぎやろ。

2006-03-13

[]Charles Mingus 『黒い聖者と罪ある女』 Charles Mingus 『黒い聖者と罪ある女』 - 半熟三昧(ジャズ味) を含むブックマーク はてなブックマーク - Charles Mingus 『黒い聖者と罪ある女』 - 半熟三昧(ジャズ味)

 僕にとってミンガスの音楽はどのような位置を占めているかといわれると、実はあまり語るような思い入れはない。常に僕の周りには、僕よりミンガスが好きな人が居て、ミンガス好きぶりを熱く語る彼のそれを、ふーん、いいなあと思って眺めていた記憶ばかりがある。

 特に、高校時代にかなりミンガスが好きな友達がいた。彼が色々貸してくれたので、自分ではあまりミンガスを買わなかった割には、相当マニアックなミンガスも聴いたことがあるのだ。カセットテープにダビングしたものは残っているけれど、今は再生できないので、端正込めて題字や曲目を手書きしたそれらのカセットは、今ではただの「懐かしい想い出箱」と成り果てている。

 その後、自分でもいくつかCDも買ったけれど、ミンガスは、人に貸したりして無くなることが多く、なぜか手元に残らない。Mingus mingus mingus mingus mingusなんて二回も買ったけど、二回とも無くした(Freedomという曲がすきなのだ)。どうも僕はミンガスと縁がないみたいだ。

 というわけで中古レコード店で久しぶりにミンガスを買った。正直、インパルスを買うことすら久しぶりかもしれない。

 このCDは、起伏からいうと、ハリウッド映画のようなはっきりした起承転結ではなく、なんとなく始まって、決して盛り上がらないわけではないが、なんとなく終わるという、まるで単館上映の文学映画みたいな作品。僕にとってはあまりわかりやすくないCDである。

 曲間の空気感を味に、「甘辛苦酸」に分類すると間違いなく苦であろう。もしくは苦よりの辛。

 ところで、ミンガスの作品の題名は、どれも「かっこいい」と思う。この題だって、まるで若者向けの劇団の公演名かおぼしきかっこよさだ。こういったけれん味は、たとえばオスピーには全然ない。