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半熟三昧(ジャズ味) このページをアンテナに追加

2012-12-20

[]ピアニカ事始 ピアニカ事始 - 半熟三昧(ジャズ味) を含むブックマーク はてなブックマーク - ピアニカ事始 - 半熟三昧(ジャズ味)

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 先日久しぶりに人前でピアニカを演奏しました。しかも、音楽にたいして興味がない人たちの前で、しかもピアニカ一本の独奏という、えらくハードルの高いミッションでした。おまけに寒風吹きすさぶ屋外で…いろいろな悪条件の重なった演奏でした。あ、写真は3年くらい前のやつで、今回のミッションのものではないです。

 結果は、控えめにいっても満足のゆくものではなかったんですが、自分の演奏した感触として、最近ピアノにコンスタントにふれている長短がでたように思います。

 振り返ってみると、ここ一、二年はピアニカについての言及もひどく少なくなっていましたし、実際に演奏することも減っていました。色々理由はありますが、

1:練習する場所がない。

 3年前勤務する場所がかわって、ピアニカを練習する場所がなくなりました。ピアニカはトロンボーンに比べて、はるかにうるさいんですよね。(トロンボーンは、音色が柔らかいのであまり気にならないし、最大音量を出さないようにコントロールすることはできる)。私は一時期トロンボーンの練習に関しては、春夏は河原で吹いて、秋冬はカラオケボックスでごまかしたりしていたんですが、ピアニカは、さすがにカラオケボックスでは五月蝿すぎる感じでした。

 ピアニカは、意外に、うるさい。

2:ピッチが微妙

 ピアニカの音程は、たとえば定期的に調律をしているピアノほどは音程が厳密ではない。オクターブで鳴らすと2つの音が微妙にうねったりというのもしょっちゅうです。それはそれで、ミュゼット感がでていいんですけれども、僕が行くジャズのハコは A=442Hzなんですが、今もっているピアニカは多分440Hz。微妙に音程があわないんですよね。

 ピアニカを触り始めた時にはあまり気にならなかったんですけれども、いわゆるジャズのセッションのような場で弾くと、どうしてもこのピッチの微妙な感じが気になって仕方がなくなった。

 また、この2−3年で私のトロンボーンのピッチは以前よりかなり良くなったんです。トロンボーンのピッチがよくなった、というのは畢竟自分のピッチ感がよくなったので、ピアニカででてくるごくごく微妙なピッチの差が気になって仕方がなくなり、また、耳のいいボーカルに、まさに、そういう若干ずれたピッチが嫌がられたこともあり、出番が減りました。

 というわけで、ピアニカはしばらくおやすみしていたのですが、今回わけあってピアニカを引っ張りだして吹いたわけです。今回は独奏で、ピッチを気にしなくていいし、自宅に防音室ができたので、ピアニカの練習もしたい放題になり、上記の理由が改善したわけですね。

 もともとトロンボーン一本槍なので、指が回らないというのが悩みのタネなのですが、ここ最近は地道にピアノを触っているせいで、ピアニカを弾かなくなって1年半くらい経ちますが、前よりも指は回るようになっていました。それでもピアノ弾きの足元にも及びませんけど、でも自分としてはささやかな進歩です。

 しかし、ピアニカをよく触っていた頃はピアニカの鍵盤の感覚に慣れていたのが、ピアノを触ると、ピアノのキーピッチになれるので、ピアニカを触ると「せまっ!」と思ってしまいます。これが長短の短の方。


 いずれにしろピアニカという楽器はいろいろおもしろいです。

 楽器の特性としては サックスやトランペットのような、ウィンド楽器の強さを持った音が出る。しかし、ときに複音が出せる。

 そういう意味では、ニュアンスとしてはジャズ・ギターっぽいという気がします。そういう使い方がベターなんじゃないかな。メロディーを弾きながら、同時にアクセントになる部分では3音くらいまでハーモニーを重ねられる。3・4・5指でメロディーを運指しつつ、重要なポイントでは1・2指で ハーモニーを重ねる、というのを、基本にしたらいいのではないかと思う。

 ピアニカで独奏するときには、ジョー・パスのVirtuosoとかが、ソロ演奏の参考になるのではないかと思います。その線で、ちょっと解析してみようと思う。

 もちろん、他人がメロディーをとるときに、厚めに白玉でハモるとか(オルガン的な使い方)、完全にバップのフレーズを単音で弾く(サックスなどのような使い方)というのもあリます。

 なんにせよ、楽器のキャパシティを完全に引き出すことができたら、かなり可能性のある楽器なんじゃないかとは思いますね。改めて。

2012-12-04

[]コンディミ事始 コンディミ事始 - 半熟三昧(ジャズ味) を含むブックマーク はてなブックマーク - コンディミ事始 - 半熟三昧(ジャズ味)

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今更ながら、コンディミをしこしことやっている。

ジャズのフレージングについては、たとえばオルタードがどうとか、コンディミがあるとか、そういう話はアドリブの勉強をしていた初学の段階でもちろんさらうわけですけれども、その後、コンディミに関しては重要性や使いやすさは理解しつつも、あまり利用しようとは思わなかった。25年間、コンディミは放置していたんです。

理由はいくつかある。

  • その1:トロンボーンでコンディミスケールを、上行、下降するのはむずかしい。12音中8音使う、ということは、クロマチックスケールにも準じて、半音単位の移動が結構あるが、こういう半音の動きはトロンボーンにとってはかなりやりにくいのである。トロンボーンでかっこよく吹きこなすことがむずかしいのだ。実際に吹きづらいフレーズは、やっぱり足が遠のく。
  • その2:かと言って、Diminishを使わなかったわけではない。最近になるまで(というか、今でもだけど)、スケールアプローチではなく、コード・オリエンテッドなフレージングをしていた。リハモにおけるパッシングディミニッシュとかは大好きだ。従って、ディミニッシュのアプローチは結構多用するものの、コンディミ、という形では使わなかった。例えば、ED-GF-BbAb-C#B-みたいな、Diminishに沿って対称性を保ったまま動かすとか、そういうのはむしろよく使用していたのである。しかしこれは、今にして思えば、Diminish 7th のコードなりに弾いているだけで、コンディミらしいうまみがないと思う。ディミだ、これは。コンディミじゃなく。

最近コンディミを練習するようになったのは、トロンボーンよりもピアノを触ってフレージングを追求することが多くなったのも一端かと思う。つまり、トロンボーンという楽器のコンディミにむいてなさから解放されたから。

結局僕は20年間勘違いしていた。

コンディミは、Diminishを下地に構成されたスケールであるが、これを、Diminishコードで使っても、なんのひねりもない。それは、ただのDimiだ。コンディミはありとあらゆるDominantで使う、使えるところに、意義があるんだなあ。

なーるほどねえ。

みんな使うわけだねこりゃ。

大体はわかってたつもりだけど、楽器的にうまみがないと考えて、あまり深く考えてこなかったことを反省する。

かと言って、トロンボーンで スラスラっと上下するコンディミを使う人はあまり見ないし、今僕もトロンボーンに持ち替えた時に、コンディミのフレーズを吹くとどうしても不自然な感じはぬぐえない。やはり、トロンボーンにおいては使えるコンディミフレーズは限られるようには思う。

ただ、意義を見出すことができたので、もうすこしやりようはありそうだ。


ここ最近は、いわゆる手を動かす練習では、コンディミばかりもごもごやっている。

Dimishから派生したスケールなので、当然ながら コンディミには3種類しかない。

毎日10分でもAny Keyでコンディミを触っていると3種類の系列の区別が

やっと、手の感覚でわかるようになってきた。結局は、柳宗理の言うとおり、手に馴染むまで使い込まないとイカンのだ。

コンディミのよさは。ありとあらゆるドミナントに対して、無理なくハマるところだ。

セブンスコードがあれば、その7thと3rdの増4度を想定して、コンディミをはめる。

そこまで難しく考えなくてもルートから全音下がって7thを想定すればいい。

例えばC7に対しては CとBbを軸とするスケールが 見事に ドミナントのおいしいテンションをかすめてゆく。

コンディミのいいところは、ある音があって、その音から、半音上がる、半音下がる、全音上がる、全音下がる、どのパターンをとっても、一義的に スケールを決めることができるところだ。

2つ音を選んだら、無限に続くピアノの鍵盤の上に、そのスケールの音列が、上方にも下方にもぶわっと広がる、というイメージ。

トロンボーンではなく、ピアノを触っているからこその感覚かもしれない。

というわけで、とりあえず最近の私はスタンダードをAny Keyで回しながら、V7がでてくると コンディミの上行フレーズをねりねりと弾いて、コンディミ頭をなじませている。

やっと、あんまり考えなくてもスケールがしゅっと出てくるようになって来ました。

これ、本来は大学の3回生か4回生でやってもいいことだよなあ(やってたんだけどね、ものにならなかったの)。

やれやれ。